こんにちは!CHIKA(@kirara__12)です。
最近、愛犬気良々の歯の、歯石を取るのが楽しみな私ですが、
・・。
愛犬の歯も大事ですが、自分たちの歯のメンテナンスには特に気を使っています。
歯科衛生士という職業上からか、歯のことについては少々敏感。
お口の中のケア用品として代表的なのが、歯磨き粉ですが、あなたは、どんな歯磨き粉を使っていますか?
世間に溢れているいろいろな種類の歯磨き粉。
さて、本当に歯にとっていい歯磨き粉ってどんな歯磨き粉でしょうか?
今回は、我が家の歯磨き粉事情についてのお話です。
歯科衛生士絶賛、おすすめのデンタルフロスについての詳細はこちら。
市販の歯磨き粉
一般的な歯磨き粉については、私も患者さんからよく聞かれることがよくあります。
どんな歯磨き粉を選べばいいの?
歯磨き粉の主成分
市販に売られている歯磨き粉の成分ですが、あなたは歯磨き粉の主成分についてじっくりと見てみたことはありますか?
確かに大半の方が、まじまじとは見たことがなかったり成分の詳細を知ることはないかと思います。
下の表示は、歯磨き粉の某有名メーカーがHPで公表している成分です。
湿潤剤:ソルビット液
基剤:水
研磨剤:顆粒A
粘度調整剤:CMC・Na
発泡剤:ラウリル硫酸塩
香味剤:香料(ナチュラルミントタイプ)、サッカリンNa
pH調整剤:リン酸1Na、水酸化ナトリウム液
薬用成分:モノフルオロリン酸ナトリウム
着色剤:青1
では、詳細はどのようなものなのでしょうか?
簡単に説明すると、
湿潤剤:ソルビット液…粘性にするための成分。
研磨剤:顆粒A、…歯を研磨してステインを落とす成分
粘度調整剤:CMC・Na…ペーストのネバネバ感を調整するもの
発泡剤:ラウリル硫酸塩…泡を出すためのもの。界面活性剤。
香味剤:香料(ナチュラルミントタイプ)、サッカリンNa…人口甘味料
pH調整剤:リン酸1Na、水酸化ナトリウム液…食品添加物
薬用成分:モノフルオロリン酸ナトリウム…フッ素の一種
着色剤:青1…青く発色させるためのもの
といった内容のよう。
市販の歯磨き粉は危険?
実際のところ、
「全部安全!!!」
とは言えない成分が配合されています。
安全とは言えないものを赤字で記しました。
湿潤剤:ソルビット液…粘性にするための成分。
研磨剤:顆粒A…歯を研磨してステインを落とす成分
粘度調整剤:無水ケイ酸、CMC・Na…ペーストのネバネバ感を調整するもの
発泡剤:ラウリル硫酸塩…泡を出すためのもの。界面活性剤。
香味剤:香料(ナチュラルミントタイプ)、サッカリンNa…人口甘味料
pH調整剤:リン酸1Na、水酸化ナトリウム液…食品添加物
薬用成分:モノフルオロリン酸ナトリウム…フッ素の一種
着色剤:青1…青く発色させるためのもの
今すぐ見直したほうがいい成分
本当ならなるべくは赤字がまったくない歯磨き粉が一番いいです。
しかし、急にそう変更するわけにもいかない場合もあるので(家族と一緒に使っている、買ったばかり、など)もし次に歯磨き粉を購入するとしたら、次のことに注意してみてください。
研磨剤が入っていないものを選ぶ
研磨剤とは、さきほど説明した成分にもありましたね。
余談ですが、
食品やシャンプー、今回の歯磨き粉にしてもそうなのですが成分表というのは、使用している割合が一番多いものを一番最初の成分に持ってきます。
(ペットフードもだよ)
と、なると今回の歯磨き粉の中でも研磨剤は、3番目に多い成分のようですね。
湿潤剤:ソルビット液
基剤:水
研磨剤:顆粒A
粘度調整剤:無水ケイ酸、CMC・Na
発泡剤:ラウリル硫酸塩
香味剤:香料(ナチュラルミントタイプ)、サッカリンNa
pH調整剤:リン酸1Na、水酸化ナトリウム液
薬用成分:モノフルオロリン酸ナトリウム
着色剤:青1
歯を研磨してステインを除去する研磨剤は歯を白くしてくれるのですが、私はこの研磨剤を、オススメしません。
歯がしみるのは、清掃剤の影響だった患者さん
以前、こんな患者さんがいらっしゃいました。
よく診ると、虫歯はありません。
その代わり、あることに気づきました。
歯茎の隙間に、白いツブツブが。
これこそ、研磨剤の正体です。
明らかにこれが、患者さんの歯がしみている原因。
清掃剤を見直すべき理由
通常、健康な歯というのは歯の表面はつるっつるでピカピカ。
歯の表面の”エナメル質”という部分はとーっても硬くできています。
(なので歯を削るときは、歯より硬いダイヤモンド入りのバーで削ります。)
どんなものでもよく噛んで食べられるように、かたーい組織で出来ているエナメル質。
人間の作りは素晴らしいですね。
しかし、そんな硬い歯でも、研磨剤顆粒入りの歯磨き粉で長時間磨くと…
パッと見た目ではわかりませんが、表面はかなりダメージを受けていくようです。
研磨剤顆粒入りの歯磨き粉を使って歯を磨き続けた歯の表面を、よーく診てみましょう。
なんと…
こんな硬いエナメル質でも研磨剤が削っていってしまうんです。
それに加えて、本来ならつるつるのはずの表面でも削られていくと
さらにもっと今までよりも茶渋などの黄ばみも付きやすくなる。
それを歯磨き粉で磨いて除去する。
茶渋などの黄ばみも付きやすくなる
↓↑
またまた歯磨き粉で磨いて除去する
この繰り返しになってしまいます。
その結果、
というわけなんです。
さきほどの患者さんは
”虫歯じゃなく、研磨剤の顆粒で歯が削れていた”
という現象が起こっていました。
ちなみに
無くなってしまった自分の歯を取り戻すことはできません。
私は、歯を失って悲しむ患者さんをたくさん見てきました。
「やっぱり自分の歯が一番や」
この言葉を、何度も何度も聞いてきました。
一緒に治療に取り組んできた歯科衛生士の立場からしても、すべての人に
自分の歯を守ってほしい。
1mmでも削ることのないように、
歯で困ることのないように過ごしてほしい。
(注:エナメル質の下にある、象牙質という層はエナメル質とは真逆でかなり柔らかくもろいので、研磨剤でエナメル質が削れて象牙質が見えてしまうと虫歯に侵されるリスクも上がります。)
そういった思いで、
研磨剤の顆粒はオススメしていないのです。
清掃剤のその他の影響
研磨剤の顆粒(前述の患者さんにも見られた白いブツブツ)は歯を削ってしまう他にも、インプラント患者さんのインプラントと歯茎の間にまで入り込みます。
そうすると、その顆粒が汚れのような役割をしてしまい歯茎が腫れてしまいます。
これは、患者さんご自身では取れないですし歯科医院でも簡単には取れないものです。
研磨剤、やっかいな奴やなー!
以上のことから、研磨剤顆粒配合の歯磨き粉には十分注意して選んでくださいね。
ラウリル硫酸ナトリウムとサッカリンNaが入っていないものを選ぶ
ラウリル硫酸ナトリウムとは、発泡剤のこと。
歯磨き粉特有のお口の中で泡がもこもこになる成分です。
サッカリンNaは味や香りづけのもの。
この2種類は、歯磨きがしっかり出来ていなくて汚れが残っていても、サッパリして歯が磨けた気になってしまいます。
そして、発がん性や白血病を引き起こすリスクが高くなるとも言われています。
成分表は忘れずにチェックしましょうね。
オススメの歯磨き粉
私のおすすめの歯磨き粉を紹介します。
歯科衛生士 CHIKA オススメの歯磨き粉、それは、
なにもつけないです!!
そう、何もつけない。
これを、人に話すと大体の人の反応は
「えっ!?そんなんでスッキリするん!?」
という反応なんですが…
試しに、と実行した人たちは口を揃えて
「つるつるになるのがよくわかる~」
と言います。
初めは慣れないかもしれません。
でも、2日もすると唾液磨きで歯がツルツルして気持ちいいことがわかります。
是非、試してみてくださいね。
天然成分100%の歯磨き粉
それでもなんとなくサッパリしない、
やっぱりミント味でサッパリしたい…
そんな方には、100%天然成分でできた、ラウリル硫酸ナトリウムやサッカリンNaが入っていない歯磨き粉を選びましょう。
実際に私が使っている歯磨き粉について下の記事でまとめているので、よかったら参考にしてみてくださいね。
唾液磨きで着色汚れが気になる場合の歯磨き粉
研磨剤を使わずに歯を磨くと、歯に着色が付いて茶色くなるのが気になることがあるかと思います。
そんな方におすすめできるのは、
歯よりも柔らかくて優しい極小粒子のLime粒子を使用したルシェロホワイトは、おすすめ。
ルシェロホワイトは、削ってステインを落とすのではなく、汚れを溶解して浮かして落とします。
薬用成分も配合されていて、2~3日に1回使うだけでも着色を落としたり再付着の予防に効果的ですよ。
このルシェロホワイトは、歯科専売なので安心して使えます。(歯医者もおすすめして院内で販売していたりするという意味です
。)
まとめ
今回は、
”歯科衛生士が語る!本当に歯のためになる歯磨き粉の選び方”
をお送りしました。
あなたの歯を、一番大切に守ることができるのは
歯医者でも歯科衛生士でもなく、
あなた自身です。
ぜひ、歯磨き粉の見直しをしてみてくださいね。
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