化粧水を肌になじませるときに使うコットンパフは、想像以上に重要な役割をしています。
「とりあえず、大容量で安いものが長く使いやすいかなー。」
なんて思いながら、安くてお買い得なコットンをなんとなくで選んで使っていた私ですが、やっぱり
肌に直接、しかも1日に朝晩と2回は使うコットンパフ、できるだけ低刺激で肌に優しいものを使いたい!
と思い始め、今まで使っていた大容量で安価なパフからオーガニックコットンパフに切り替えることにしました。
毎日使用するにあたって、できるだけいろいろな種類のオーガニックコットンパフを実際に使ってみて、使い心地やコスパも知っておきたかったので、今回は
オーガニックコットンパフ6種類を徹底比較。
ぜひあなたが、コットンを選んだり試してみるときの参考にしてみてくださいね。
一般的なコットン
一般的によく市販で販売されているコットンですが、以下のような種類のものは見かけることが多いかと思います。
こういった市販でよく見かけるコットンも、もちろん化粧水を含んで肌につけるという機能的な問題はまったくありません。
化粧水をコットンに含ませて、肌に化粧水を浸す。
何の問題もなく、使えます。
ただ、ここで気になるのは、その材質と使い心地。
一般的なコットンパフの色は、大半が真っ白ですね。
この、コットンの色が真っ白である理由は、コットンそのものに漂白処理がされているからです。
あなたは”経皮毒”という言葉を聞いたことはありますか?
経皮毒とは、必要な栄養分以外に、薬や添加物、その他身体には不要なものが肌から直接体内へ取り込まれることを言います。
その経皮毒、やっかいなことに、どんどん溜まっていくのです。
口から飲み込んだり食べたものの不要物(農薬や添加物)は、通常10日以内に90%は排出されると言われていますが、経皮毒は100日経っても10%程度しか排出できないそう。
ちなみに、二の腕から取り込まれる経皮毒の割合を1と考えたときに、顔の皮膚から取り込まれる経皮毒の割合二の腕の13倍の数値を吸収してしまうようです。
せっかく顔のスキンケアをしようと化粧水を顔にしみこませても、コットンを漂白している漂白剤やコットンを栽培するときの農薬も化粧水と一緒に顔の肌に吸い込まれている…
そう思うと、なんだかちょっと気持ちの良い話ではないですよね。
化粧水に含まれている成分にいくら良い素材を使ってても、農薬や漂白剤と一緒に顔につけるのでは、化粧水がもったいないような…。
一方、オーガニックコットンパフは完全無漂白。
しかも、オーガニックコットンというだけあって、無農薬で栽培されたコットンを使用しているので安心安全な100%天然コットンで作られています。
それではここから、オーガニックコットン6種類について、詳しく説明していきますね。
オーガニックコットンパフ
一言でオーガニックコットンパフとは言っても、それぞれの商品は値段も大きさも容量も様々。
オーガニックコットンパフって、どんな種類があるのかな?
そう疑問に感じた私は、オーガニックコットンで有名な6種類を調べあげ、全種類を実際に使用。
使用した感想やコスパも含めて検証してみたので、そのすべてを解説していきます。
Do Organic
ブランド | do organic |
サイズ | 6cm × 8cm |
原産国 | 日本 |
容量 | 50枚 |
全成分 | オーガニックコットン100% |
価格 | 352円(税込み) |
1枚当たりの単価 | 7.04円/枚 |
まずはこちら、良質なオーガニックコスメを展開しているブランド、”do organic”。
do organicのHPによると、
do organicのオーガニックコットンパフは、手間と時間をかけてオーガニック栽培されたやわらかな綿花を厳選しているそう。
コットンパフの製造工程においても化学的処理を行わず、お湯と石けんのみで洗浄・脱脂。
3年以上農薬や化学肥料を使用していない農地で、オーガニック栽培された綿花を使用しているとのこと。
製造工程でも漂白などの化学薬品処理は一切行わず、洗浄・脱脂に使うのはヤシ油石けん、など丁寧な作業を経て、自然な風合いのなめらかなコットンに仕上げているんだとか。
そして、do organicのオーガニックコットンパフの一番の特徴は、何と言ってもフワッフワ!!
とーっても柔らかいコットンで、もぎたての綿花をイメージさせるような優しい素材です。
まさしく羽のような軽さで、とにかくふんわりと優しい。
厚みは、コットンが柔らかくふわっとしているので、パッと見た感じでは厚そうな気がしますが、
実際使ってみるとぶ厚くは感じません。
化粧水を4プッシュしてみましょう。
ふわふわのコットンは柔らかくて良いのですが、あまりにふわふわだからかコットンの目が少し粗目。
そのため、化粧水の含みが弱く、化粧水が溢れてしまう感覚があります。
化粧水がじゅわっと、手に漏れてくる感じ??
若干、毛羽立ちが多い気がするなぁ。
コットンがふわふわで柔らかいからでしょうか。
使用中と使用後は少し毛羽立ちを感じて、肌の表面にコットンの一部が残る感じがしました。
使い心地と肌触りは、とにかく柔らかくて優しい!
肌に負担がなくて低刺激なので、敏感肌の方や肌荒れを起こしている方には使いやすそう。
江原道
ブランド | 江原道 |
サイズ | 6cm × 8cm |
原産国 | 日本 |
容量 | 80枚 |
全成分 | オーガニックコットン100% |
価格 | 754円(税込み) |
1枚当たりの単価 | 9.425円/枚 |
続いてのオーガニックコットンパフは、こちらも化粧品ブランド”江原道”のコットンパフ。
江原道というと、 1986年、東京・麻布十番にて創業されました。
女優である創業者が、自身の過敏な肌を立て直すために、香料・合成色素・石油系鉱物油を不使用条件とした自然派化粧品の開発を始め、立ち上げた自然派化粧品ブランドです。
自然の力で、年齢を重ねても健康で美しい肌に導く化粧品を。
https://shop.kohgendo.com/
という理念のもとで作られたコットンパフは、do organicのコットンパフと同様に製造工程や原材料にこだわって作られています。
化学処理を行わず、無漂白・無着色に仕上げ、やさしい肌ざわりのスキンケア用コットン。
原料には、農薬や化学肥料を使わずに生産した綿を使用しているので、 綿の表面あるいは内部に茶色または黒色の斑点状のものが見えることがありますが、これは綿の実殻 が残っているのだそう。
早速化粧水を4プッシュしてみました。
綿花の目が密なので、手のひらに化粧水が漏れてくることもなく、しっかり化粧水を含んでくれます。
コットンそのものがしっかりしている印象やね。
使い心地もばっちりです。
肌触りがなめらかで、肌をすべらせてもすべりが良く、ほどよい柔らかさ。
毛羽立ちも気にならんし、使いやすい!!
CHIKA的にはかなり好みのコットンパフです。
THREE
ブランド | THREE |
サイズ | 6㎝ × 8cm |
原産国 | 日本 |
容量 | 102枚 |
全成分 | オーガニックコットン100% |
価格 | 825円(税込み) |
1枚当たりの単価 | 8.09円/枚 |
言わずと知れた自然派化粧品ブランド”THREE”から販売されているオーガニックコットンパフ。
THREEは、国産原料&オーガニックにこだわった製品づくり、そして環境にも優しい成分にこだわり独創性を持ってチャレンジングすることをブランドコンセプトとしていますが、オーガニックコットンにもそんな想いが込められています。
THREEのオーガニックコットンパフで使用されているコットンは、日本オーガニック協会認定のコットンを使用。
箱を開けた瞬間に、「このコットン、気持ちよさそう~♡」とわかるほどです。
4プッシュしてみました。
化粧水の含みは良い感じです。
しっかりコットンが化粧水をキャッチして、貯めこんでくれています。
肌触りは、ダントツで気持ちいいです。間違いなく、肌に優しい。
肌のすべりも良く、とにかくコットンの表面が顔の肌に当たって触れると、気持ちいい!
使用後は、若干のヨレを感じました。
さらにヨレることで毛羽立ちも出てきて、少しボサつきます。
ただ、毛羽立ちは全く気にならないほど圧倒的に気持ちよさが勝ちます。
大判で、化粧水の含みも良く、肌触りなめらかなのでコットンパックで使用するときに向いているかなー、と思います。
草花木果
ブランド | 草花木果 |
サイズ | 6㎝ × 8cm |
原産国 | 日本 |
容量 | 92枚 |
全成分 | 100%天然コットン |
価格 | 440円(税込み) |
1枚当たりの単価 | 4.78円/枚 |
草花木果も、日本で出来た自然派化粧品ブランドで、私が使っているスキンケアブランドでもあります。
自然と暮らす日本伝承の知恵と植物の力をいかした製品をつくり続けてきた草花木果は、素材にこだわっています。
スキンケアグッズを使ってみるとよくわかりますが、
敏感肌で慣れないスキンケアグッズを使うと肌トラブルを起こしやすい私でも、とっても順調に草花木果生活を送っています。
そんな草花木果が販売するオーガニックコットンパフはこちら。
これまで紹介したコットンパフと比べて、厚みは少し薄い様子。
化粧水を4プッシュしてみます。
コットン自体の薄さは薄いものの、しっかり化粧水を含みますね。
そして、化粧水がコットンに広くなじむ感じ。
かといって、化粧水が手のひらにまでこぼれてくることもなく、いい具合にコットンが化粧水をキャッチしてくれています。
今までと同じように使用してみましたが、毛羽立ちは全くと言っていいほど感じません。
すべりも良くて、肌触りも優しく問題無し。
容量と質のわりにコスパもいいので、継続して使いやすそうかな、と。
厚めのコットンが好みの人には少し物足りないかもしれませんが、薄いコットンも扱いやすくていいですね。
どれもこれも良さそうで迷うけど、私的には草花木果が今のところ一番良かった!
コットンラボ
ブランド | コットンラボ |
サイズ | M(5㎝ × 6cm) L(6cm × 8cm) |
原産国 | アメリカ・トルコ |
容量 | M(200枚) L(120枚) |
原材料 | オーガニックコットン100% |
価格 | M・Lともに 528円(税込み) |
1枚あたりの単価 | M(2.64円) L(4.4円) |
こちらのオーガニックコットンパフは、市販のドラッグストアでもよく見かけますね。
一度は使ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コットンラボのオーガニックコットンパフは、”化学薬品””化学農薬””遺伝子組み換え種子”を使用せずに、農薬を3年間使用していない畑で栽培されたコットンから作られています。
また、すべての工程において接着剤も使わずに、水のみで加工をするという徹底ぶり。
さて早速、コットンラボのオーガニックコットンパフ(Mサイズ)にも化粧水を4プッシュしてみました。
なかなか、化粧水の含みもよくコットン全体になじみます。
使用感はというと、肌のすべりはいいのですが、若干ざらつくかな?
「めっちゃなめらか!!」
とまでは言い切れない肌触りですが、悪くもなく、いたって普通。
少し毛羽立つのは、気になるところ。
ただ、このコットンラボのオーガニックコットンパフシリーズは、とにかくコスパがいいですね。
今回の6種類の中でもダントツで安いですし、案外どこででも購入できるという手軽さもあるので、一番継続して使いやすいのがコットンラボのオーガニックコットンパフかな、と思います。
安価の理由は、原料が国産ではないからだとは予想していますが、それでも十分品質には問題ないですね。
確かにこの値段なら、普段使いには気兼ねなく使えると思うなぁ。
ちなみに、コットンラボシリーズは”毛羽立ちにくく型崩れしにくいクッションタイプのパフ”という優秀なコットンパフが新しく仲間入りしました!
通常タイプの毛羽立ちが気になる方は、こちらのクッションタイプがおすすめ。
お化粧用 やさしいコットン
ブランド | トモナリ衛生材料株式会社 |
サイズ | 6cm × 8cm |
原産国 | 不明 |
容量 | 150枚(上の画像は50枚タイプです) |
原材料 | オーガニックコットン100% |
価格 | 880円(税込み) |
1枚当たりの単価 | 5.8円/枚 |
最後はこちら、 トモナリ衛生材料株式会社 から販売されている”やさしいコットン”。
名前からして、やさしさ出まくってますよね。
こちらのコットンを販売している” トモナリ衛生材料株式会社 ”とは、本来ガーゼ製品を多く取り扱っている会社です。
こんな感じのガーゼ製品、見たことありませんか?
こういった衛生製品を主に販売されています。
トモナリ衛生材料株式会社さんが、なぜメイク用のコットンパフを扱うようになったのかというと、
綿花の多くは発展途上国で栽培されているため、生産者の立場は弱く、不利な価格での取引を強いられるケースが多いそうで。
このことは、生産者の貧困や、家計を支えるためあるいは安い労働力を確保するために子供が働かざるを得ないという、児童労働の問題につながってきます。
”やさしいコットン”は、そのような不公正な取引による原綿は一切使用していないんだとか。
また、綿花の栽培過程で使われる大量の農薬・化学肥料は生産者の健康や自然環境も脅かされます。
トモナリ衛生材料株式会社さんは、 ガーゼ製品を扱う企業として、こうした遠く離れたガーゼ生産者さんたちの貧困・健康問題を解決するために何かできないかと考えた結果、「やさしいコットン」の取り扱いに踏み切ったそうです。
以下、公式HPより抜粋。
「やさしいコットン」製品の販売を通じて、オーガニックコットン、フェアトレードコットンの流通量が少しでも増えれば、その分だけ「みんなにやさしい」世の中に近づくとの思いで取り組んでいきます。
http://www.tomonarieizai.co.jp/goods/yk.html#pageLink06
そんなやさしい想いは、やさしいコットンに十分に表れています。
毎度のように化粧水を4プッシュしてみました。
使ってみた第一印象は、
綿でできたサラサラの布でパッティングしているみたい!
と感じました。
化粧水のしみこみもいいし、肌触りも気持ちいいです。
ヨレも毛羽立ちも気になりません。
シンプルで素朴なパッケージも、なんというか、安心感があります。
1枚当たり5円くらいやし、コスパもいいなー!
無印良品の生成カットコットンはオーガニックではない
最後におまけ的な話にはなりますが、みなさんご存知無印良品の”生成カットコットン”。
こちらは、オーガニックコットンではありません。
無印のカットコットンが、オーガニックコットンの部類で紹介されているサイトをたまたま見つけたのですが、無印の生成カットコットンは、無農薬ではなくて無漂白。
無漂白やけど、無農薬とは書いてないし、真相はどうなんだろう?
と疑問に思い、無印良品のカスタマーセンターに電話して聞いてみたところ、
『オーガニックではありません。』
という回答を頂きました。
もちろん、コットンとして使うという機能面では何の問題もありませんが、オーガニックコットンパフのカテゴリではないのでご注意くださいね。
ちなみに、一応使用感の解説ですが、
大判は9㎝×7㎝、とかなり大きめです。通常サイズで6㎝×5㎝。
化粧水の含みはというと、コットンに化粧水が染みこみすぎるような。
コットンに化粧水を奪われてしまう、みたいな感覚。(なんじゃそりゃ)
そして毛羽立ちも、ちょびっと気になりました。
とは言え無漂白ですし、大量に大人使いしたいときなんかには価格もお手頃なので使いやすいかと思います。
オーガニックコットンパフのおすすめを比較、まとめ
今回は、化粧水のパッティングにメイクオフにと大活躍のオーガニックカットコットン6種類について、徹底検証してみました。
6種類それぞれがオーガニックで無漂白ですが、使い心地やコスパも様々。
ぜひあなたに合った、一番使いやすくて心地の良いオーガニックコットンパフを見つけてみてくださいね。
少し贅沢に、自分へのご褒美としてコットンパックしたいときにはコストが高くてリッチなものを。
普段使いには、お手頃価格で継続しやすいものを。
そんな感じでその日によって使い分けるのも、おすすめです。
do organic | 江原道 | THREE | 草花木果 | コットンラボ | やさしいコットン | |
サイズ | 6㎝×8㎝ | 6㎝×8㎝ | 6㎝×8㎝ | 6㎝×8㎝ | 5㎝×6㎝(M) 6㎝×8㎝ (L) | 6㎝×8㎝ |
原産国 | 日本 | 日本 | 日本 | 日本 | アメリカ/トルコ | 不明 |
容量 | 50枚 | 80枚 | 102枚 | 92枚 | M(200枚) L(120枚) | 150枚 |
原材料 | オーガニックコットン100% | オーガニックコットン100% | オーガニックコットン100% | オーガニックコットン100% | オーガニックコットン100% | オーガニックコットン100% |
価格 | 352円(税込) | 754円 (税込) | 825円 (税込) | 440円 (税込) | 528円 (税込) | 880円 (税込) |
単価/枚 | 7.04円/枚 | 9.42円 /枚 | 8.09円 /枚 | 4.78円 /枚 | M(2.64円 /枚 ) L(4.4円 /枚 ) | 5.8円 /枚 |
毛羽立ち | ✖ | ◎ | △ | 〇 | △ | ◎ |
化粧水含み | ✖ | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
肌触り | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
今日も読んでくださり、ありがとうございました!
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