この季節、大流行するインフルエンザ。
みなさん今年は、大丈夫でしたでしょうか?
学級閉鎖だったり、さらに学年閉鎖、という話も耳にすることがありますね。
聞くところによるとインフルエンザは、
予防接種を打っていても感染した、ということもあるようですが
私はもうかれこれ10年以上、インフルエンザにかかっていません。
最後にかかったのは専門学校生のときだったので、もう13~4年近くになるかな。
予防接種を受けていませんが、インフルエンザに感染していない。
歯医者では、患者さんとの距離が近いですし
毎日たくさんの患者さんにお会いするので、感染の確率も高いのですが
それでも、10年以上という期間、インフルエンザに感染しなかったのは
ただ偶然、運が良かったというわけではありません。
今日の記事は,
”口呼吸予防は、インフルエンザ予防。鼻呼吸で風邪知らず!”
私が日頃から風邪やウィルスを予防している、いくつかの方法をお話します。
・口呼吸を自覚する
口呼吸は、免疫力低下の最大の原因。
口呼吸をやめるだけで、ウィルス感染のリスクは大幅に激減します。
1.歯の着色
大半の人は、自分が口呼吸をしていることに気づいていません。
しかし実際は、大半の人は口呼吸をしています。
歯医者で診察中、患者さんのお口の中を診察したときにまず見るのは前歯。
前歯に、茶色い着色がしてあったら、口呼吸している証拠です。
その理由は、私たち人間が普段から食べたり飲んだりするものには
多少なりとも着色しやすい原料の素質がありますね。
無論、単なる水となれば話は別ですが、世の中には着色しやすい飲食物が溢れています。
例えば、コーヒーやワインなんかはよく、ステインが…といわれますが
実際に、ステインが入っている飲み物は着色しやすい傾向にあります。
しかし、同じ着色しやすい飲み物を飲んでいても、
着色を極力抑えられる人と、
着色しやすくてすぐに歯が茶色くなる人と分かれるのです。
例えば、真っ白い机の上にお茶がこぼれたと想定してください。
そのまま放っておいて空気によって乾燥すると、お茶がこぼれた場所は
お茶がシミになっていませんか?
きっと、お茶がこぼれたであろう場所は
真っ白い机の上に茶色く跡が残っているかと思います。
それと同じ原理で、口呼吸の人は
飲んだお茶やコーヒーなどの着色料が、口呼吸によって歯が乾燥して
歯に茶色く色が残るのです。
その口呼吸が
ウィルスを体内に呼び込む最大の原因。
口呼吸は、自分で自覚しにくいものです。
もし、自分でも口呼吸しているのかどうかわかりにくかったら
一度鏡で、前歯を確認してみてくださいね(^^)
2.口呼吸がウィルスを呼び込む原因
では、なぜ口呼吸がウィルス感染の原因になるのでしょうか?
その理由に迫っていきましょう。
人間の構造としては、
”呼吸は鼻でするもの”
という造りになっています。
ヒトの構造は、本当に素晴らしい機能が備わっていますね。
鼻は、呼吸をする、
口は食べて話をする、
それぞれの役割が備わっています。
実は、鼻呼吸で鼻から息を吸い込むと外気のウィルスは、
鼻毛や鼻の奥の粘膜によって菌をキャッチされ、バリアを張られて
人間の体内に侵入することを予防されているのです。
ところが、口呼吸には
そのような高度な機能は備わっていません。
鼻呼吸のように、ウィルスをキャッチできる鼻毛も無ければ
菌を侵入させない粘膜もありません。
それどころか、
外気を直接口呼吸によって吸い込むと
繊細な喉の粘膜はウィルスや外気に弱らされて、
粘膜が荒れ、炎症を起こします。
そうして、弱ったところに強いウィルスが侵入すると
人間の身体は勝てずに、風邪をこじらせたり
インフルエンザなどの感染症を発症するのですね。
実はやっかいな口呼吸。
口呼吸の自覚を確認した人は、
まずはウィルスの侵入を抑えるように、自分で予防していくようにしましょう。
・鼻呼吸を心がける
日頃から、鼻呼吸を心がけるだけで
口呼吸の頻度は、ぐーーんと下がります(^^♪
1.口輪筋、ついてる?
口輪筋とは、唇の周り一体の筋肉のことです。
この筋肉は、口呼吸予防に超重要。
現代の日本人は、昔の日本人に比べて
食べ物が柔らかくなっていることから噛む回数が減少しています。
それに伴って起きてくる症状は、口の周りの筋力低下。
一生懸命、鉄棒にぶらさがって
懸垂しようとする自分を想像してみてください。
しっかりと筋肉を鍛えていないと
身体を鉄棒に維持することも難しくなりついつい手を放したくなるかと思います。
唇の周りの筋肉も同じ。
一生懸命閉じようとしても、筋力が無ければ閉じることが出来ずに開けてしまいます。
それも、無意識に。
この現象を確認するには、日中よりも
就寝中の無意識の状態が、明らかです。
・ご家族に確認してもらう
・起床時の、喉の乾き具合を自分で確認する
などして、睡眠時の口呼吸を防ぎましょう。
また、口輪筋が弱い場合は
しっかり噛めるものを1口に50回噛む ことや
口輪筋を鍛える体操をする
ということも重要になります。
2.鼻呼吸、できてる?
さて、口を閉じて口呼吸を予防できる体制が整ったとします。
しかし、ここで次に問題になってくるのが
”鼻で呼吸ができない”
ということ。
つまり、何らかの原因で鼻では呼吸ができないので、
口で呼吸するしかなくなっている状態ということです。
これは困りました。
何らかの原因、とは
いわゆる、鼻づまりだったり鼻炎だったり。
鼻呼吸の機能が低下している状態のことです。
この状態を回避するには、さまざまな要因があるのですが(食べ物も大きく関係します)
ひとまず、応急で対処できることというと
”鼻の中を清潔に保つ”ということ。
鼻の中がゴミだらけで汚れていては
鼻できれいな空気を吸って呼吸することができません。
また、鼻が詰まっていては
鼻からの空気の流入量が減少します。
対処法としては、”鼻の中を洗うこと”。
鼻の中を洗って、清潔な状態で保つことは
鼻から新鮮できれいな空気を体内に流入することに繋がります。
私は毎日、帰宅したら
うがい手洗いに加えて、鼻洗いが日課です(^^♪
・予防アイテム
以上のことを踏まえて、私がウィルス予防に使っているアイテムを紹介します。
1.おやすみテープ
こちらのおやすみテープは、就寝時に口呼吸にならないように
口に貼って寝ています。
”こんなん貼って寝たら、息しにくいやろ!!”
と 思いそうですが、なんのその。
とっても快適に寝られますよ(^^)/
しかも、熟睡できます。眠りが浅くならない。
朝の目覚めもよくなる、不思議なテープです。
このテープを貼るだけで、起床時の口の渇きはスッキリなくなり潤いが感じられます。
2.鼻シャワー
こちらは、鼻を洗浄する機械の鼻シャワー。
チューブの先端を鼻に当てて、
タンクにお湯(ぬるい番茶でもいい)を貯めてから
ポンプをシュポシュポと押すと
鼻の中にお湯が入り込んできて
鼻の中をスッキリ綺麗に洗浄してくれます。
この鼻シャワーで洗浄したあとは
鼻の中がスースーと通って、めっちゃ気持ちいいんです。
鼻炎持ちの実家の父にプレゼントしたら、やみつきになっていました(゚∀゚)
そう、鼻炎や花粉症など
アレルギーの方も、鼻を洗うととっても効果的。
どんな手段でもいいので、とにかく鼻の中を清潔に
鼻呼吸できる環境を整えることが大切です。
・まとめ
簡単にではありますが、今回は
”口呼吸予防は、インフルエンザ予防。鼻呼吸で、風邪知らず!”
というタイトルのお話でした(^^)
この方法は大人だけに限らずお子さんにも、もちろん効き目があります。
むしろ、お子さんのほうが
口輪筋を鍛える時期としては適していると言えるでしょう。
小さなころから、口の周りの筋力をきたえて
鼻の中を清潔に、息ができるスペースを作る。
そうすることで、ウィルスを侵入させない強い身体を作ることができます。
また、大人の方でも
ウィルスが流行する時期より少し前から予防として口呼吸対策をしておくことで、極めてウィルス感染の確率は低くなります。
私は、この方法で10年以上のインフルエンザシーズンを乗り越えてきています(^^)/
さらに、しっかり睡眠をとって身体を休めることも大切です。
まずはお金がかからず、道具を揃えなくてもできる、口輪筋を鍛えること!
ここから始めてみてはいかがでしょうか(^^♪
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